末梢神経系 (Peripheral Nervous System;. PNS) 脳神経 cerebral nerve 工事中
本文へジャンプ 最終更新日2005年12月22日 
                                                                       
 末梢神経系 (Peripheral Nervous System;. PNS) 
脳神経 Nn.craniales /ranial nerves 脳と頭頚部の間の刺激の伝達を行う。
脊髄神経 Nn.spinales/ spinal nerves 脊髄と身体との刺激の伝達を行う。
自律神経系 Systema nervosum autonomicum /autonomic nerves 脊髄、脳下部よりの刺激を。平滑筋、心筋、腺へ伝達する。
番号による名称 固有の名称 ラテン語 英語 主な働き
第0脳神経 終神経 Nervus terminalis Terminal nerve 嗅神経と混在して鼻粘膜に分布。実用的な機能はないと考えられる。
第T脳神経 嗅神経 Nervi olfactorii Olfactory Nerve 嗅覚を司る純知覚性神経。
第U脳神経 視神経 Nervus opticus Optic nerve 視覚を司る。
第V脳神経 動眼神経 Nervus oculomotorius Oculomotor nerve @外眼筋群の随意運動を支配する。(外側直筋と上斜筋を除く)
A瞳孔括約筋、毛様体筋を支配する。(副交感神経繊維)
第W脳神経 滑車神経 Nervus trochlearis Trochlear nerve 上斜筋を支配する。眼球を外下方へ回転させる。
第X脳神経 三叉神経 Nervus trigeminus Trigeminal nerve 眼神経V1 Nervus ophthalmicus Ophthalmic nerve 前頭部、顔面、鼻腔の痛覚・温度覚・触覚
上顎神経V2 Nervus maxillaris Maxillary nerve 上顎部、上顎の歯、上唇の粘膜、頬粘膜、口蓋粘膜、上顎洞などの固有感覚の情報を伝える一般体性求心性線維。
下顎神経V3 Nervus mandibularis Mandibular nerve 知覚根(感覚根)
 ラ:Radix sensoria 英:Sensory root
舌前2/3、舌下腺、顎下腺、下顎部、下顎の歯、下唇の粘膜、頬粘膜の一部、外耳の一部の固有感覚(知覚)の情報を伝える。(⇒注1:)
運動根 
 ラ:Radix motoria 英:Motor root
咀嚼筋、深頭筋、顎舌骨筋、顎二腹筋前腹を支配する。
第Y脳神経 外転神経 Nervus abducens Abducent nerve 外側直筋を支配し、眼球を外側に向ける。
第Z脳神経 顔面神経 Nervus facialis Facial nerve 運動性顔面神経 顔面筋を動かす。表情筋・広頚筋・頬筋・アブミ骨筋、顎ニ腹筋後腹を支配する。
中間神経 @顎下腺、舌下腺、涙腺、鼻腺の分泌を司る。
A舌の前2/3、硬口蓋、軟口蓋からの味覚を司る。
B外耳皮膚の温感、痛覚、触覚を伝える。
第[脳神経 内耳神経 Nervus vestibulocochlearis Vestibulocochlear nerve 聴神経(auditory nerve)。前庭覚(平衡覚)と聴覚を伝える。
第\脳神経 舌咽神経 Nervus glossopharyngeus Glossopharyngeal nerve 鼓室神経
Nervus tympanicus
鼓室内で顔面神経と交感神経の枝と吻合し、鼓室神経叢を形成後、小錐体神経Nervus petrosus minoとして耳神経節に入る。分泌神経繊維は耳神経節から、耳介側頭神経の交通枝によって、下顎神経の枝の耳介側頭神経に入り、さらに耳介側頭神経の枝による耳下腺枝により耳下腺に分布し、耳下腺の唾液分泌を支配する。
頚動脈洞枝Ramus sinus carotici  頚動脈洞および頚動脈小体への枝。交感神経幹および迷走神経とともに神経叢をつくる。頚動脈洞反射の求心性神経で、心臓作用の抑制と血管拡張をおこす。迷走神経の枝である減圧神経とともに反射的に血圧の調節を行う。⇒、頚動脈を圧迫する事により血圧が高いんじゃないかと体が感知して、心臓の心拍数を下げてしまい血液の供給が減少する。
咽頭枝Rami pharyngei 迷走神経および交感神経の咽頭枝と結合して咽頭神経叢を作る。
咽頭側壁粘膜の知覚
茎突咽頭筋枝Ramus musculi stylopharyngei  茎突咽頭筋の運動を司る。 咽頭筋のうち、茎突咽頭筋だけは舌咽神経から直接の運動枝を受けている。咽頭を挙上する。
舌枝Rami linguales 舌咽神経の終末枝。@舌後方1/3舌根部の知覚と味覚を伝える。A後舌腺の分泌を支配する。
扁桃枝Rami tonsillares 軟口蓋、口峡の粘膜の知覚を伝える。
第]脳神経 迷走神経 Nervus vagus
Vagus nerve この項は フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用 ⇒ウィキペディア

迷走神経(めいそうしんけいVagus nerve)は12対ある脳神経の一つであり、第X脳神経とも呼ばる。脳神経の中で唯一脳幹から発し、腹部にまで到達する。迷走神経は間違いなく体で一番重要な神経である。
首から横行結腸の1/3までのほとんど全ての物の運動神経と副交感性の 知覚神経が迷走神経であり、さらに、心拍数の調整、胃腸の蠕動運動、発汗や発話等にも関与する。

また、胸腔内で反回神経を分岐し、これは上行し、口蓋帆挙筋、耳管咽頭筋、茎突咽頭筋、口蓋舌筋、口蓋咽頭筋、上咽頭収縮筋、中咽頭収縮筋、下咽頭収縮筋、等を支配している。このことは、口でも迷走神経が多くの筋肉を支配し、発話や咽頭を開くことにきわめて重大な役割を担っていることを示す。

また、この神経は
外耳や髄膜の一部からいくらかの刺激を受ける。 枝である反回神経は声帯を動かす。(注3)

第]T脳神経 副神経 Nervus accessorius Accessory nerve 胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する。胸鎖乳突筋はオトガイを挙上し、頭を反対側に旋回させる。右の胸鎖乳突筋は頭を左側に回転させる。頚部の支持と咀嚼嚥下に関与する重要な筋。上の顎もコントロールする。

咬合時、頭を前方に倒す動きが起こるが、反射的に僧帽筋が収縮し、頭の前屈を防ぎ咀嚼をする。
第]U脳神経 舌下神経 Nervus hypoglossus Nervus hypoglossus この項は フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用 ⇒ウィキペディア

舌下神経(ぜっかしんけい、hypoglossal nerve)は12対ある脳神経の一つであり、第XII脳神経とも呼ばる。舌の運動を司る他、頚神経わな、甲状舌骨筋、肩甲舌骨筋、胸骨甲状筋、胸骨舌骨筋をも支配する運動神経である。

舌下神経は舌下神経核から始まり、oliveとthe pyramidsの間から延髄を出、その後舌下神経管を通り、口蓋舌筋以外の全ての舌筋に分布する。
(⇒注2)

舌下神経あるいは脳神経起始核(延髄に存在)の損傷が
患側半分の舌筋麻痺を招く。この場合、患側が舌を前方に付きだそうとするとき舌尖は患側に向かうカーブを描くようになる(健側半の舌筋の力が強すぎる状態のため)。(この部分は、http://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/cranial/cn.html より引用。)


鋤鼻神経 Nervus vomeronasalis vomeronasal nerve 鋤鼻神経と終神経は同一起源と考えられている。フェロモン感受装置。ほとんどの脊椎動物の鼻には鋤鼻器官(Jacobson 器官)という特殊な嗅覚上皮領域があり、フェロモンを感知し視床下部に情報を送ると考えられているが、人では退化している。
  注1:舌前2/3の知覚は下顎神経の枝である舌神経が伝える。舌前2/3の味覚は顔面神経の枝である鼓索神経が伝え、舌後方1/3の知覚と味覚は舌咽神経が伝える。また喉頭蓋の味覚は迷走神経の枝である上喉頭神経が伝える。口蓋舌筋以外の舌の運動は舌下神経が司どる。
   注2:口蓋舌筋は舌咽神経と迷走神経が支配する。
   注3:外耳の知覚は三叉神経の耳介側頭枝(外耳前面)と迷走神経の耳介枝(外耳後面.耳介枝 ラ:R. auricularis 英:Auricular branch 迷走神経の上神経節より起こり、乳突小管をへて、鼓室乳突裂をでて、耳介の後面および外耳道の後・下壁へ分布する。そして交通枝によって舌咽神経と交通する。)が担う。中耳の知覚は舌咽神経の鼓室神経が担う。
      したがってこれらの神経が興奮する場合の関連痛としても耳痛が生じることがある。

     耳介を支配する神経:@外胚葉性:浅頚神経叢第1枝、大耳介神経、大後頭神経、小後頭神経
                    A中胚葉性:三叉神経(下顎神経)の枝である耳介側頭神経
                    B内胚葉性:迷走神経の枝である耳介神経枝
    

嗅いで視(み)て動いて滑って三転顔を打ち(内),舌(した)は迷って副舌下(ふくぜっか)
    嗅いで視て動く車の三つの外、顔聞く喉の迷う副舌