出典:今日の治療薬2004 水島裕編集 南江堂 | ||||
薬剤名 | 組成・剤形・容量 | 用量 | 備考 | |
経口セフェム系 | セフジトレンピボキシル cefditoren pivooxil (CDTR-PI) メイアクト Meiact(明治製薬) 薬価 小児用細粒318.50/g 薬価 錠84.50 |
錠100mg | 1回 100mg、1日3回食後 重症・効果不十分例:1回200mg, 1日3回食後 小児:1回3mg/kg 、1日3回食後 |
特徴:経口セフェム剤として初めてバクロイデス属、 百日咳の適応、グラム陽性・陰性菌に広い抗菌力あり。 適応菌種:ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属、アクネ菌(小児のみ)、百日咳菌 適応症:表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎、リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍、咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎 禁忌:本剤にショックの既往歴、(メイアクトのみ)牛乳アレルギー(カゼイン含有) 動態: 空腹時より食後投与のほうが吸収良好 半減期:100mg食後内服0.8時間 副作用:重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー様症状、偽膜性大腸炎、中毒性表皮壊死症、皮膚粘膜眼症候群、間質性肺炎、PIE症候群、肝機能症候群、急性腎不全、無顆粒球症、溶血性貧血 その他の副作用:発疹、蕁麻疹、紅斑、顆粒球減少、好酸球増多、AST・ALT・ALP・BUN上昇、ビタミンK・B欠乏症、頭痛、しびれなど。 |
メイアクトMS(明治製薬) 薬価 細粒318.50/g |
小児用細粒:10% (バナナ) |
投与期間2週間以内。 成人一日用量を超えないこと |
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メイアクトMSにはカゼインが含まれてない。 | ||||
抗生物質は殺菌して生体を助けるが腸内細菌まで殺してしまう。長期間の投与時に、腸内細菌の整腸機能が阻害されて下痢等の胃腸症状が表れることがある。ビオフェルミンやラックビー等の生きている善玉腸内細菌を補給して下痢を防ぐが、歯科の場合はビオフェルミンもラックビーも保険内処方が認められていない。 |