インプラントによる噛みあわせの再建 

 
 10年くらい前まではインプラントはまだあまり認知されていませんでしたが、最近は社会への浸透も進み、歯が失われたときの治療法のファースト・チョイスになっています。

例えば1本の歯が失われ、隣在する両側の歯が無垢の天然歯である場合、隣接した健康な天然歯を削ってブリッジにすることを喜ぶ人はまずいません。全身状態や骨の状態に問題がなく、経済的にも余裕がある場合は最初にインプラントによる治療を考えます。


ただインプラント治療は何十万円〜何百万円もかかる治療になり必ず外科手術が必要になりますので、すべての人が受けられる治療法ではありません。また最近はインプラントに使われるチタン合金にアレルギーを持つ患者さんが、数万人に一人の割合でいるのではないかと囁かれるようになっています。例え宝くじ並みの確率とは言え、健康のためにインプラントを体内に埋入したのに、インプラントが原因で重度の金属アレルギーを獲得してしまっては何にもなりません。

このようなリスクとディスアドバンテージをしっかりと理解した上で、いくつかの選択肢の中から、患者さんが自らの治療方法を主体的に選択することをインフォームドチョイスと呼びます。


インプラントを必要とする症例のほとんどは、心疾患や糖尿病などの基礎疾患を持つ高齢者であったり、顎骨が高度に萎縮していたり、上顎洞との間に骨幅がないなど不利な条件を抱えています。

当院では簡単な症例とリスクを抱えた症例に分類し、ハイリスクなケースはすべて高次医療機関において麻酔専門医の管理のもとに口腔外科専門医に手術を依頼しています。患者さんにとって最も大切なことは、まず安全確実な手術を苦痛なく受けられ、且つ絶対に手術が成功することであり、誰が手術するかは重要ではありません。当院ではその患者さんに最適の設計を行い、埋入したインプラントと上部構造物(冠)が間違いなく長期間にわたり快適に機能するようにコーディネートします。

病院歯科での手術の利点はいくつかありますが、静脈鎮静法によりほとんど苦痛を感じずに手術が行われることと総合的な治療計画について、絶えず口腔外科専門医と協議しながらそれぞれの立場から患者さんに最適のチョイスを提案できることが大きなメリットになっています。


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2006.11.29 |45と左下6にインプラント