戻る↑　　　　　　次へ⇒ 私は歯周病にかかっているの？ 　歯周病はサイレント・ディジーズ（Silent disease沈黙の病、静かに進行するため悪化しても気がつかない病気）と呼ばれる一群の病気（動脈硬化、高脂血症、高血圧、糖尿病など）のひとつであるとともに、成人の８０〜９０％が罹患している国民病（Social disease）でもあり、成人が歯を失いかみ合わせが崩壊していく大きな原因になっています。 あまり自覚症状がないままに進むため、気がついたときには何本もの歯を一度に抜歯する事態に陥ったり、ほんの軽い気持ちで歯科医院を訪れたのに、歯周病の進行を告げられて驚いたりされる方が数多くいらっしゃいます。 歯周病は歯周病菌による慢性感染症ですから、加齢や疲労など免疫力の衰えた状態で、進行しやすくなります。また喫煙や寝酒などの生活習慣、貧血や糖尿病などの基礎疾患など様々のリスクファクターが進行を早め、治りにくくします。 しかし、精密なプラークコントロールを行い、定期的な検診と専門的清掃により初期のうちに問題点を取り除き、健康的な生活習慣を守ることにより予防できる病気（Self-controllable disease治療により再発を予防することのできる病気）です。 最近は心臓病や糖尿病、動脈硬化、骨粗鬆症などとの関連も言われる歯周病を予防し、快適で健康的な生活を楽しみましょう。 　　　 歯周病リスクのセルフチェック １ 毎日、歯磨きをしているのに口臭が気になるようになった。口臭があると言われた。 ２ 歯と歯の間にものが詰まるようになった。 ３ 歯肉が下がって歯茎が露出してきた。歯と歯の間の歯間乳頭がなくなってしまった。 ４ 朝、起きたときに口の中がネバネバする。歯肉がむず痒い。 ５ 歯が動く。食べ物を噛もうとすると痛みを感じる。 ６ 歯並びが徐々に崩れてきた。歯と歯が重なったり、押し出された歯が現れた。 ７ デンタルフロスや歯ブラシを使うと必ず出血する。 ８ 歯茎が赤く腫れているか、紫色に変色している。 ９ 歯肉が繊維状でごつごつして硬く、メラニンが沈着して黒く変色している。（喫煙者の場合） １０ 最近、冷たいものや熱い物がしみる。 １１ 歯と歯肉の境目に歯石が沈着しているのが見える。 １２ 歯と歯肉がぴったり接着していない。歯肉が歯から剥がれ、大きな隙間ができている。 １３ 喫煙者である。あるいは身近にヘビースモーカーがいる。 １４ 糖尿病、貧血、高血圧、骨粗鬆症などの基礎疾患がある。 １５ アダラートなどCa拮抗剤系降圧剤を服用している。 １６ 妊娠中である。生理中歯茎から出血する。 １７ 仕事が忙しい。強いストレスにさらされている。 １８ 就寝時刻が遅い。質の高い睡眠がとれていない。 １９ 最近、運動していない。肥った。 ２０ 年をとったと実感する。

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